集落西端の大字仏生寺字観音地区にあった龍光院の別院で、本堂の正面が北側を向いていることから名づけられたとされています。 伝説によれば、天平年間(729~749)に、僧行基が常陸国府を訪れ、東南の方角にめでたい兆候があり、夜、怪しい光を見たことから、老翁の指示に従って仏像を刻ませ、里人が一堂宇を造って安置したといわれます。
また、「小町伝説」には小野村の小町が病にかかり、峠を越えて観音堂に参詣して全快したという言い伝えも残ります。小町腰掛石・簪の木・覗石・姿見の池などが境内とその周辺にあります。近隣はもとより、遠く筑波郡や行方郡からも参詣者があったといわれます。
住所 | 〒315-0144 石岡市小野越 |