十一面観音立像は1870年(明治3年)2月10日の大火により焼失した長法寺にあったもので、唯一搬出され、この観音堂に安置されています。製作年代は鎌倉時代と考えられています。
天冠台上(頭上)には前三面が慈悲相、左三面が忿怒相、右三面が白牙上出相、後ろ一面が暴悪大笑相、そして頂の如来相で十一面となっています。仏の教えを素直に信じれば慈悲を、信じない者には忿怒で、仏道を歩む人には牙出相で褒め、心の定まらない人には笑いを飛ばし、如来相は教えを説いていると云われています。
県指定有形文化財 | 若宮観音堂(十一面観音立像) |
住所 | 〒315-0017 石岡市石岡市若宮1-8 |