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石岡のまつり

片野八幡神社祇園祭と排禍ばやし

画像:片野八幡神社祇園祭と排禍ばやし01画像:片野八幡神社祇園祭と排禍ばやし02画像:片野八幡神社祇園祭と排禍ばやし03

片野八幡神社祇園祭は毎年7月、第3日曜日に行われます。(以前は、7月21日に行われていました。)

この祭礼で奉納される排禍ばやしは、昭和37年に茨城県の無形民俗文化財に指定されました。
片野といえば排禍ばやし、排禍ばやしといえば片野ひょっとこと言われるほど、古くから多くの人に親しまれて、片野八幡神社の祭礼の日に奉納されてきました。現在は前述の7月の祇園祭と10月の第3日曜日の秋祭りの時に奉納されます。

排禍ばやしは、戦国の世16世紀中期に片野城主の太田三楽斎資正が武運を祈願するため、片野に八幡神社を建立し諸々の禍を排して繁栄を願う意から「排禍ばやし」を奉納したと伝えられています。
排禍ばやしは獅子舞、おかめの舞、狐の舞、ひょっとこの舞の四種に分かれています。囃子手と舞手が意気投合した巧さが観衆の魅力となり、娯楽となって四百年余の伝統を立派に守り続けてきた民俗芸能です。
楽器は大太鼓1個、小太鼓2個、笛2条、鉦2個で構成されています。

保存会は、23歳~88歳の29名のメンバーで構成され(2012年11月現在)、各方面からの出演要請も多く精力的に活動をしています。また、後継者の育成にも熱心で小学生を交え定期的な稽古を積んでいます。

獅子舞

画像:片野八幡神社祇園祭と排禍ばやし04戦国時代の武家の権力と威厳を表現し、速いおはやしに合わせて力強い舞を演じます。
踊り手は4人、足袋、裁着ばかまを着けます。太鼓、笛の調子は新馬鹿(シンパカ)で中に大切り、中切りの切り返しを入れています。踊り手は獅子頭をかぶり、おもに獅子頭を上半身と手であやつり、上、下、左右と自在に動かして演じます。上段・中段・下段の三部構成です。

【上段】
露払いの舞:舞台の中央に立ち上がり一礼し、前後左右に獅子頭を動かしながら演じます。
【中段】
獅子の立ち踊り:口を大きく開けながら頭を引き、かんだり、あけたりしながら頭を前後左右にふりながら演じます。
【下段】
悪魔除きの舞:体を後ろに転じ尻をつき、足を前にし、右足は少し曲げ、頭は前のほうを見て、大きく口を開け、前足で獲物をおさえて、かみふせる所作をします。そのとき、髪の毛をふりながら演ずる姿は見ごたえがあります。

おかめの舞

画像:片野八幡神社祇園祭と排禍ばやし05戦国の女性の忍耐と寛容を表現します。男性が女性の姿でゆったりと舞うさまは、上品さと楽しさを兼ね備え情緒があります。 太鼓・笛の調子は四丁目(シチョウメン)といわれるおだやかなもので、この踊りも上段・中段・下段に別れています。
男性が緋(あか)の衣装をつけて、1人は黒い帯をザンザラにして後ろにさげ、1人は後ろで結び、手の動きや足の運びで女性らしい姿をゆっくりした動きの中に演じます。

【上段】
舞台の袖(そで)から出てきて、両手で着物の袖口を軽く持ち、品を作りながら小股で歩き、首と両手を同方向に少しずつ動かし、舞台の中央に進んで一礼します。そして三歩下がって、右のたもとを両手に持ち、二回前と後ろに動きます。つづいて左のたもとも同じようにします。
【中段】
左手で右のたもとの中頃をもち、右手で二、三度返しながら首を軽く左右に振ります。左のたもとも同じことをします。次は両方のたもとを持って交叉しながら手踊りをします。その後、両方のたもとを手に返し、首を静かに横に振ります。つづいて、たもとを下からすくい、肩まで上げ首も同じ方向に動かし、たもともおろす所作をします。
【下段】
帯の間の扇を回し、左手で調子をとりながら靜に一回転します。次いで、手ぬぐいを四つに折って頭に乗せ、たもとを軽くもって舞台を引きます。

狐の舞

画像:片野八幡神社祇園祭と排禍ばやし06白狐と赤狐は悪賢さを表現し、速いお囃子に合わせ手足の素早い動きで細かく狐の動きを繰り返し、狐の特徴を演じます。排禍ばやしの中で最もテンポが早く、太鼓・笛は新馬鹿(シンパカ)調で乱拍子を取り入れたものです。こちらも、上段・中段・下段の三部構成です

【上段】
まず狐が舞台の袖より駆け出し、口をパクパクさせ、目をキョロキョロしながら舞台の中央に出てきます。手は肩の位置まであげて軽く握り、左右交互に動かしながら舞台を駆け巡ります。太鼓は大切り、中切りです。
【中段】
正面に向き直り、欄干に片足を掛け、口を動かし、上半身を前後に動かし、両手で頭髪を持ち、四方を見て、飛び上がりながら足をかえる、この一連の動作を繰り返します。つづいて飛び上がりながら中切りの調子に合わせて第一回目の衣を脱ぎ捨てます。そのあと、飛び上がりながら右手は傘、左手は髪の毛を持って蜘蛛の巣をふり散らす動作をします。
【下段】
四方を駆け回りながら、第二回目の衣を脱ぎ捨てます。片方の狐は白狐、もう片方の狐は赤狐となり、頭髪を両手で持ちます。そして、二匹がからみあって手踊り・足踊りをしながら一礼し、退場します。

ひょっとこの舞

農民が年貢や強制労働であえぐ姿を表現し、軽快なおはやしに合わせて滑稽な舞を繰り返します。楽しさと賑やかさが増して観衆の心を引き寄せるような舞を演じます。踊り手は足袋、裁着ばかまを着け、舞扇と日傘を持ちます。太鼓と笛の拍子は仁羽(ミンパ)調です。

【上段】
最初に正座し、両手を挙げて膝におとし、首を左右前後に振り一礼します。つづいて右の足を一歩前に踏み出し、左手を前にねじるようにし、右手は後ろに軽く出します。
【中段】
左足を半歩前に踏み出し、右手を前にねじるように出し、左手は軽く後ろに出します。首は前と同じように左右前後に振ります。
【下段】
手足をすべて千鳥に出し、膝を高く上げながら、キョロキョロと道化ぶりを発揮して退場となります。

住所 〒315-0136 石岡市片野619

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  • 更新日:2019年2月1日
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